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2009年04月03日
『新入社員研修からオッサンが受ける刺激 Part.2』~☆浦上俊司

怒り方が一番難しい。
先日来より、‘どんな細かい仕事も請けまっせ~’と仕事仲間にPRしているものだから、新入社員研修がこの時期は続く。
彼らを社会人として恥ずかしくないレベルに短時間で育成するには、‘挨拶’と‘礼節’と‘キビキビ感’を徹底するしかない。
実際の仕事でのスキルや、私が営業マン研修で実施する質問話法などの伝授は一切カットして、とにかく配属された職場の先輩上司から「今年の新人は元気があって気持ちいいなぁ!」と言って頂ければ、新入社員研修での私の役割は及第点を貰えると思っている。
そこで、研修中に怒らなければならぬ。
ほとんどの子は良く出来ていても、必ずや一人や二人は研修中にウトウトし掛けたり、思わずあくびをしてしまったり、人が発表している時に隣同士でヒソヒソと雑談をしたり・・・といった子がいるものだ。
この子たちに、どう怒るか。
30代の頃は、「はい、そこの○○さんッ!立ちなさいッ!眠たければトイレに行って顔を洗って来なさいッ!みんなに謝って、もう一回最初から出直して来いッ!」と大声で個人を威圧していた。
しかし、これをやるとそれ以後の会場の空気は萎縮してしまい、受講生は私に怒られないように怒られないように気を使い、何か本来の研修のあり方ではないように感じていた。
40代になって怒り方を変えている。
先日はこんな風にやってみた。
まず‘共感’から入る。そして次に‘気付き’を促す。そして最後は‘反省’させ‘行動変容’へ持っていく。
「はい、研修の途中ですが、ちょっとここで一旦中断して苦言を呈します。みなさん前をご注目下さいッ!
皆さんが連日、早起きして朝から夜まで続く研修で疲れているのは私もよく分かっているつもりです。学生時代から一変した生活パターンや、新しい知識の習得で大変な毎日でしょう。だから疲れも溜まってきて、フッと気が抜ける瞬間もあるかも知れません。
しかしッ!この研修は集団行動なんですッ!自分一人の気の緩みで多くの仲間たちに迷惑が掛かるという事を自覚して下さいッ!
あくびは生理現象ですから仕方ないかも知れません。しかしッ!手を口に当てて噛み殺す事くらいは出来るでしょうッ!それが社会人の常識であり、周囲への配慮です!
また、人が発言している時も、その方を見て頷いて聞くのも社会人の常識であり誠意だと心得るようにッ!
誰とは言いません。個人的に糾弾するのが目的ではありませんから。
自分の胸に手を当てて、思い当たる方は大いに反省するようにッ!
伸び伸びと研修に参加すればいいですが、ケジメだけはビシッ!と付けて下さいッ!」
このニュアンスで怒ると後半の研修は、受講生がリラックスの中にも集中があり、笑いの中にもケジメがあり、萎縮せず主体的に取り組む姿勢で取り組んでくれた。
受講後のアンケートが嬉しかった。
「浦上さんの叱り方に感銘を受けました。感情的に怒鳴る人が多い中、諭すように反省させてくれました。とても心に沁みて、私たちを躾けて下さったと思います。童話の‘北風と太陽’を思い出しました。浦上さんは‘太陽’ですね」
新人教育も子育ても真理はひとつだ。
‘相手の立場になりきって言霊を発する’という根幹がズレていなければ、言い方が何であれ真意が伝わるものなのだなぁ。誰かて頭ごなしに大声で怒られるのん嫌やもん・・・。
ありがとうございます、感謝。人に思いを伝える難しさと奥深さを経験させてくれる新入社員研修。
ありがとうございます、感謝。自分の都合で怒れば相手に通じず、相手の成長を願って怒れば通ずとの実感を得れた新入社員研修。
ありがとうございます、感謝。年上の受講生ばかりの管理職研修でも‘太陽式怒り方’をチャレンジしてみようとの勇猛心の発露。
~☆浦上俊司
投稿者 : 浦上俊司| 2009年04月03日 06:05
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