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2006年06月19日

『車』

浦上俊司

愛車のローバーを手放す事になった。
中古車買取専門店に行った。
「これ買取価格なんぼくらいでっか~?」
「はいっ、少々お待ち下さい!」

気持ちの良い綺麗な店内で、待たされること数十分。
柔らかいBGMが流れているし、清潔感溢れる商談スペースだし、可愛いお姉ちゃんがコーヒーを持ってきてくれるし、私はCSを感じながら穏やかな心で担当営業マンを待っていた。

「お待たせいたしました。査定が出ました。」
「ほんで、なんぼでっかぁ~?」

「・・・はい。・・・残念ながらゼロです。」

「あっ、そうでっか・・・。
・・・っとちゃうやろッ!?はぁ~~~ッ?な、な、な、なんぼやてぇ~~ッ?!も、も、も、もういっぺん言うてみぃ~~ッ!!!

「はい、残念ながらお値段が付かないのです・・・。」

こりゃぁぁぁ~~~ッ!!!うりゃぁぁぁぁ~~~ッ!!!わ、わ、われぇ~~~ッ!!
革張りシート・ウッドパネル・サンルーフ付っきゃど~~~ッ!!!タイヤも半年前に変えたとこで溝メッチャ深い新品やど~~~ッ!!!車検も1年以上残っとんじゃぁぁぁぁ~~~ッ!!


「はい、申し訳ありません。このタイプは10年前は人気あったんですが、今では・・・。」

ということで車に対する私の無知さを暴露する事となり、買取屋を後にした。

車というのは、しょせん消耗品だ。出会いと別れを繰り返す。時代とともに人気はどんどん変化していくのだ。
気分を新たに新車ディーラーへと足を運ぶ。

何軒か回った。
そして買い物を通して色々な営業マンの姿から学びを沢山頂いた。

車の特徴だけを一方的に語る営業マン。
購入後のメリットを語り、購買意欲をイメージさせる営業マン。
私の利用シーンをじっくりヒアリングした後、購入後のメリットを私に語らせる質問を続ける営業マン。

私がいつも営業マン研修で言っている真理が、ここでも証明された。

「お客様は決して営業マンの言葉には説得されない。お客様が説得されるのは、お客様自身が語った言葉によってである。だからこそ営業マンが‘これだけは絶対に伝えたい!これだけは絶対に言っておきたい!’と思うセールスポイイントをお客様に語らせる質問を続ける営業マンが最後に勝利する」

勝利した営業マン、加○さんの物腰は素晴らしかった。
上品で清潔感があって、声に説得力があって、‘引きの営業’でありながら熱心で、モテオヤジやろなぁと思わせる男の魅力をプンプン匂わせる営業マン。私もあんな風に年齢を重ねたいと思わせる3歳年上の男だった。

接客姿勢も商品も大満足です!

有り難う御座居ます、感謝。今日まで事故もなく違反もなく私の家族を安全に運んでくれた愛車ローバー。
有り難う御座居ます、感謝。快適に私の家族を運んでくれるであろう愛車ワーゲン。
有り難う御座居ます、感謝。最後まで迷った選択肢プジョー。

投稿者 : 浦上俊司| 2006年06月19日 13:23

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